探検隊

いっしょに探検しませんか?

私たち研究者には、自分が知りたいこと、答えたいことがあります。私の場合なら、全長2mのDNAは小さな細胞のなかにどのように収納され、どのようにその遺伝情報が検索され、読み出されるのだろうか?ということです。研究者はまず、知りたいこと、答えたいことを「問い」や「仮説」の形として明確にし、そして、この「問い」に答たり、「仮説」を検証するための「実験」をデザインします。そしてその「実験」を一生懸命おこない、その実験結果から、「問い」の答えや「仮説」の正否を知ります。たとえ小さな「問い」や「仮説」であっても、基本的に「世界最初の発見」を目指すものです。少しでも手がかりを得ることができたなら、とてもエキサイティングな体験になります。

この体験は、探検に似ていると思います。「お宝(発見)」がある目的地(「問い」や「仮説」)を決め、地図でそこに至る道筋(実験)を考え、みんなで歩んでいきます。その道筋は楽なこともあれば、とても険しく、過酷かもしれません。思わぬ遠回りをするはめになるかもしれません。難敵に遭遇したり、そもそも地図が間違っている可能性もあります。それでも、自分の知り得た知識、情報、センスや体力、勘や運を信じ、みんなで話し合いながら、励まし合いながら一歩一歩進んでいきます。これは時に苦しく、でもとても楽しい体験です。お宝は、目的地でなく、歩んでいる道端にひっそりと隠れているかもしれません。まわりをよーく見ていると思わぬお宝(発見)が見つかるかもしれません。一生懸命探していれば、みんなにそのチャンスがあります。

このすばらしい体験をいっしょに味わいませんか?

遺伝研大学院説明会や体験入学があります。個別の研究室の訪問・見学も歓迎します。まずは前島までご連絡下さい (kmaeshim@nig.ac.jp )。我こそはという方の参加をお待ちしています。